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体外受精へのステップアップ

一般不妊治療で妊娠できなかった場合、最新の専門的な技術を使う「高度生殖医療」にステップアップします。

高度生殖医療とは

この医療は、臨床が始まった1970年代には衝撃的で、マスコミが試験管ベビー言い方がマスコミを中心にもてはやされましたが、技術進歩とともに消えていきました。
現在、高度生殖医療を行う方は約7万人あまりといわれています。

具体的な方法は、排卵誘発剤で成熟させた卵子を採取し、体の外で精子と受精させ、その胚を母体に戻して妊娠させるというシステムです。
受精の方法には現在、数種類ありますが、大きく分けて体外受精顕微鏡受精があります。

体外受精

卵子と精子を、培養液の入ったシャーレ内で受精させ、分割した胚を子宮内に戻します。子宮に着床しにくい体質の方の場合は、5~6日かけて、着床率のよい胚盤胞まで胚を育てる方法、腹腔鏡を使い、胚にとってより居心地のよい卵管へ注入する方法がとられることがあります。受精を確認せず直接、採取した卵子と精子を卵管へ注入する方法もあります。

顕微鏡受精

精子を細いガラス管に入れ、卵子に直接送り込む方法です。卵子の殻と細胞膜の間に数匹の精子を入れる方法、一匹の精子を卵子の細胞質まで注入する方法など、顕微鏡受精にもいくつかの方法があります。

費用と助成

現在のところ、高度生殖医療の治療には保険が適用されません。つまり、費用面で相当な負担がかかるということは、覚悟しておく必要があります。

一部の治療で健康保険が適用される一般不妊治療でさえ、保険対象外相当な費用がかかります。私の場合、長女を妊娠するまでの1年間、毎月平均で2万円は飛んでいき、結局、トータルでは70万円ほどかかりました。

高度生殖医療になると、さらに費用がはね上がります。クリニックにより大きな差がありますが、体外受精1回にかかる費用の相場は30万~100万で、顕微鏡受精ではもっと高額になります。

保険による制約がないこと、また検査費用など、一つひとつの処置やオプション費用がいつの間にかプラスされている場合があることなどから、最初に伝えられた費用より実際には多くかかることがよくあります。
以前、私が相談したクリニックでは、1回50万と伝えられましたが、その額から大きくオーバーしてしまいました。

全国の都道府県や指定都市などでは、いくつかの条件を満たした場合に費用の補助が受けられる特定不妊治療費助成制度があります。
最新の情報は、お住まいの地域の保健所などに問い合わせてみるといいでしょう。

ただ、助成金の額は、残念ながら負担を補うために十分な額ではありません。少子化対策をしていただけるなら、もっと私たちの現状に沿って手を差し伸べていただきたい。
身を削って努力をしているカップルに、もっと現実的な、温かい目を向けていただきたいと切望します。